研究課題
本年度は、空積みの組積造遺構であるカンボジア・アンコール遺跡バイヨン寺院と国内の歴史的煉瓦造建造物を主な対象として研究を進めた。砂岩材同士を重ねた際の不連続面の圧縮試験を実施し、不連続面の非線形についての知見を得た。その非線形性を模擬するための構成則を不連続変形法(DDA)に組み込む手法について研究を進めた。その研究成果により、不連続面の剛性の応力依存性の振動特性への寄与を再現する数値解析手法を提案した。加えて、今年度には、歴史的煉瓦造建造物の補強に必要となるあと施工アンカーの強度試験及び開発を実施した。あと施工アンカーを施工し、高剛性の床・屋根が施工された後にも振動計測を実施し、補強前後での振動性状の違いについても分析を実施する予定である。
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Proceedings of ATC19 Geotechnical Engineering for Conservation of Cultural Heritage and Historical Sites
9th International conference of structural analysis of historical construction
ページ: topic08-12
ページ: topic06-04
日本建築学会学術講演梗概集
ページ: 897-898