研究課題/領域番号 |
25820279
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
吉田 伸治 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50343190)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 屋外温熱環境 / 歩行者 / 温熱生理 / 空間心理特性 |
研究概要 |
平成25年度は、当初、①「人体歩行モデルの作成・改良」、②「屋外温熱環境の生活者の温熱生理、空間滞在・移動への影響調査」、③「非定常・不均一屋外温熱環境評価技術の改良と人体歩行特性モデルの組み込み、並びに精度検証」、の3項目の研究に取り組む予定であった。 ①については、建築計画学分野で提案されている人体歩行モデルに関する論文を輪読し、その構造理解に取り組んだ。現在、このモデルのプログラミング制作中である。 ②については、福井駅東口広場を対象に夏季(8月上旬)の屋外温熱環境と歩行者の歩行経路の関係を明らかとするための実測調査を行った。実測の結果、熱環境の悪化に伴い日差しを避ける事のできる空間(アーケード等)に避難する歩行者の割合の増加の定量的傾向の把握、ならびに男女間の差異、通行者数と避難傾向の関係が明らかとなった。 ③については、②の実測で得られた知見に配慮した①の人体歩行特性モデルプログラムを制作し、これを組み込む事で完成するため、まだ当初の目標の達成には至らなかった。しかし、ツール全体の予測・評価性能を向上させるため、人体の温熱環境評価に用いる多分割体温調節モデルをJOSモデルからJOS2モデルへの変更、現在欧米を中心に利用が注目され本研究でも導入可能性のある新たな屋外温熱環境評価指標UTCI (Universal Thermal Climate Index)に関する文献調査、を行うことを通じて、次年度に向けたツールの基盤整備に努める一年となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
②の実測の成果のとりまとめに多くの時間を要した点、他の研究課題(再帰性反射フィルムの建物窓面への活用によう屋外歩行空間の温熱環境改善効果の評価)の遂行に多くの時間を要した点が研究の遅延の理由と考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、昨年取り組みが不十分であった③「非定常・不均一屋外温熱環境評価技術の改良と人体歩行特性モデルの組み込み、並びに精度検証」の課題に取り組むと同時に、②「屋外温熱環境の生活者の温熱生理、空間滞在・移動への影響の再調査」、⑤「作成された評価技術の屋外環境設計への適用」、⑥「研究全体のとりまとめ」に取り組む予定である。
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