本研究では、建築計画学的快適性(機能(動線、空間配置)、空間心理)と環境工学的快適性(温熱生理・心理、周辺微気象の影響)の相互影響を考慮した屋外歩行空間の計画・設計手法の開発に取り組んだ。本研究期間では、夏季屋外空間における歩行者の熱環境と歩行経路選択の関係を実測調査し、この関係を既存の機能的な行動選択モデルに組み込むことにより、機能的快適性と温熱生理的快適性を考慮した環境評価手法の基本モデルを作成した。このモデルの評価・分析結果を活用することにより、屋外空間の総合的快適感に配慮した計画・設計が可能となると考えられる。
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