WEBアンケートの集計結果に対して統計分析を適用した結果、世帯による通風・冷房行為の相違の説明に対する断熱性能の寄与度は低いと考えられた。シミュレーションにより高断熱住宅の負荷特性を検証した結果、断熱性能が高い住宅では夜間から未明にかけて貫流熱損失が抑制され、就寝時や朝起床直後の時間帯に室温上昇や負荷増加が発生することが確認された。負荷増加の抑制策としてエアコンと窓との自動制御の導入効果を検証したところ、冷房エネルギー削減効果は30%程度であった。高断熱住宅に対してエアコン機器容量のマッチングを検証したところ、室内環境と省エネのバランスから畳数規定より1ランク小さくすることが適当と考えられた。
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