本研究は空調システムの水搬送系を対象として低負荷時にも効率的に運転可能な配管・ポンプの設計法を開発し、その省エネルギー効果を示すことを目的とするものである。特に、統合配管とポンプ直列配置の2つの新たな手法を提案し、それらを中心とする設計手法を開発した。新たな設計法の省エネルギー効果について対象システムを変更して検討し、年間で最大55.1%のポンプ動力が削減されることを示した。また、提案した設計法は一般的な流量制御方法であるバルブ制御や吐出圧力制御を採用しているシステムにおいて、より大きな省エネルギー効果が得られることを示した。
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