本研究は、住民主導の地域課題解決型の共助に着目し、共助による地域内の人の繋がり形成とその効果を捉えることにより、新たな共助のしくみの構築と豊かに住み続けられる地域づくりのためのコミュニティ計画への知見を得ることを目的とする。共助のしくみ構築を目指す長期経過集合住宅の住民の意識調査、共助に取り組む組織形態が異なる3つの先行事例のヒアリング調査を実施した。結果として、共助のしくみを新たに構築するための潜在力は地域内に存在すること、組織形態ごとに異なる特徴があること、共助のしくみ構築に向けた具体的な活動内容、参画できるライフステージ、必要な工夫・配慮点を明らかにした。
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