近代建築の保存活用手法の国際的な共有が求められる背景の中、近代性の中に独自の地域性を有するスペインを対象に、近代建築への過渡期において組積造建築が近代構法に移行する時代の構法的特徴を明らかにした。また、代表的な近代建築修復事例に関する調査を実施し、近代建築に共通する普遍的解決手法と技術に関する知見を整理した。 日本における近代建築修復事例をケーススタディとして詳細に調査分析し、その改修手法と技術を整理する中で、他の近代建築にも適用可能な方法の一つとしてまとめた。また、近代建築の修復再生手法・技術に関わるライブラリーの構築に関する検討を行い、今後の再生分野への技術サポート手法としてまとめた。
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