金属粉末射出成型法を用いて作製したTi-Mn合金について、焼結まま、溶体化処理状態および冷間圧延状態の微細組織と力学的特性を解析、評価した。 これらの結果から、本合金において低弾性率と高強度がトレードオフの関係に無い原因は、非熱的ω相の形成とMnの固溶強化であることが示唆された。 また、焼結条件とMn混合量の最適化により、溶体化処理状態でTi-6Al-4V合金より低弾性率かつ高強度なチタン合金の作製に成功した。さらに、Ti-13Mn合金に圧下率90%の冷間圧延加工を施すことにより、チタン合金のトップレベルの引張強度(最大引張強さ1850 MPa、0.2%引張耐力1820 MPa)が得られた。
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