研究課題
若手研究(B)
本研究はダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜を分離活性層とする新規な分子ふるい膜の創出を目指すものである.ナノ細孔を有するチタニア及びシリカジルコニア多孔質支持体上にプラズマ化学気相蒸着法(PECVD)でDLCの蒸着を行い,その気体透過性の評価を行った.得られた膜は,He/N2,He/CF4およびHe/SF6選択性がそれぞれ28.8,619,1030倍を示す分子ふるい的な特性を示した.本研究は,PECVDによるDLCふるい膜の可能性を初めて明らかにしたものである.
膜工学