研究課題
若手研究(B)
ゲル部分の厚みが約50 μmの中空ゲルファイバーを積層することで、1本1本の血管が約100 μmの間隔で配置された生体血管網を模倣した流路ネットワークを構築した。その積層物中の個々のファイバーの中空部分に培地を流通させながら培養を行うことで、ファイバーのゲル部分に固定化したヒト肝癌由来細胞株の増殖を促すことができた。また、その細胞の機能は、培養により細胞数が増加する前後で変化がなかったことから、本法は個々の細胞に十分な酸素と栄養素を供給でき、生体血管網模倣技術として有用である。
医用工学