収差補正走査透過型電子顕微鏡観察を基に、担持Au触媒の水素化反応におけるサイズ効果を原子スケールで検討した。顕微鏡像上のすべてのAu粒子を抽出しサイズを評価するために、モフォロジー演算による画像処理手法を開発した。Au/Al2O3を用いたアルデヒドおよびニトロ化合物の水素化反応の結果、官能基によってサイズ効果が異なることが明らかになった。また、Al2O3担体にFeOxを添加することで、粒子サイズを制御することができ、触媒活性が向上することを見出した。さらに、バイオマス由来HMFの水素化反応においては、担体の触媒作用が加わることで、シクロペンタノン誘導体が生成することを見出した。
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