研究課題
若手研究(B)
Wnt3aに対する人工受容体を発現させたマウスES細胞株を用いて、人工受容体を介するWntシグナルについて詳細に解析した。人工受容体に対するリガンドで細胞を刺激すると、その細胞ではWnt3aで刺激した場合と同様の遺伝子発現変化が誘導されることが明らかになり、心筋細胞への分化誘導も同等に促進されることが示された。人工受容体を用いることにより内因性のWntシグナルを模倣できるため、本研究で作製した人工受容体はES細胞の心筋細胞への分化誘導や、Wntシグナル経路の解析に応用できると期待される。
細胞工学