ネムリユスリカのLEAタンパク質を参考に設計した13アミノ酸のLEAペプチドを大腸菌内で目的タンパク質と共発現させると、細胞当たりの目的タンパク質の発現量が倍増する事をこれまでに明らかにしてきた。本研究では、ペプチド配列のルールに則ったライブラリーを作成し、その中からタンパク質発現効率の増大を示すLEAペプチド配列を探索した。その結果、配列中のグリシンをリシンやアスパラギンに置換するとLEAペプチドの効果が増大することを明らかにした。また、LEAペプチドの発現量および発現誘導を制御することで、LEAペプチドを共発現させない時と比べて目的タンパク質の発現量を最大で10倍増大させることに成功した。
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