本研究の目的は,高繰り返し周波数のパルスレーザーを用いた場合,ターゲットのアブレーションによる力積発生がどのような条件で制限されるのか調べ,頭打ちになるメカニズムを解明し,その制限を克服する指針を得ることであった. これを調査するため,レーザー駆動パラメータによる発生力積の変化を調査した.また,それと同時にターゲットの形状変化,反射光の強度,ガスの発生量,発生ガスの広がりの調査を行った.その結果,ターゲットの形状変化による影響が最も大きいことが示唆された. 従って,この発生力積の頭打ちの問題を解決するには,ターゲットの照射部分の形状をいかに保ったままレーザーを照射できるかが重要である.
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