将来の大型宇宙膜面構造物として有力な構造である膜-ブーム構造に対し,これまで別々に検討されてきた構造特性と非線形性の強い膜面の皺を同時に考慮した設計手法を定式化した.希求水準法とヒューリスティックサーチの組合せを導入する事により,一般的に多用されている線形和による評価関数では得られないモデルの探索が可能となる事を示した.得られたモデルの構造的意義を考察し,一連の設計・解析手法の有効性を示し, 併せてケーブルなどの構造要素の構造特性への寄与メカニズムを詳細に調査する事で将来の膜-ブームの基本構造モデルの提案を行った.さらにこの構造の立体化の提案とその可能性まで言及した..
|