本研究は水の流れからエネルギーを獲得し、それを利用して発電する新しい方法を提案し、その性能を検証するための実験が中心の研究である。流れの中に円柱の様な細長い物体が置かれていると、ある流速条件下においてその物体が振動する現象がある。その振動を発電機と連動させれば発電システムを構成できるというのが本研究の着想である。発電効率をなるべく高められる様に円柱の表面へ突起を付ける、振動する円柱の近くに振動しない円柱を添える、振動する円柱と発電機との間にもうひとつ振動する円柱を挿入するなどの工夫を施し、実験と理論とで性能を検証した。その結果、一次発電効率は従来よりも高まり20%ほどの値を得ることができた。
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