バラストタンク塗装系のEIS特性について検討した結果、その抵抗値は大きな温度依存性を持ち、水で飽和した塗膜では40℃以上でインピーダンスに抵抗性挙動が現れることが分かった。これにより塗装系を加熱して計測することで、腐食発生以前から塗装系の抵抗の評価を行うことが出来る。 塗装系を温度サイクルによる促進環境中において試験した結果、容量値は増加し、抵抗値は高温域で計測されその値は減少した。試験後の塗膜にフクレが発生し、塗膜下腐食の発生が見られた。塗膜の変化から考察すると、EISの変化は塗膜への水の浸入が発生したことに対応すると考えられる。
|