ビーム駆動されたJT-60トカマクプラズマに対するマルチ時間スケール統合シミュレーションおよび自己無撞着シミュレーションを高性能スーパコンピュータHeliosにより遂行した。シミュレーションにより初めて実験で観測されている突発的大事象(ALE)と呼ばれる緩和現象を再現することができた。この現象が発生すると核融合出力とプラズマ閉じ込めに影響を与えると考えられる。シミュレーション解析によりALEの発生間隔とその発生を決める重要な物理機構を明らかにした。数値シミュレーション結果は実験データによりその妥当性を検証した。これによりコードの予測精度の向上と信頼性が確立された。
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