研究課題
恐怖条件づけ学習課題を用いて、記憶を担うニューロンをイメージングし、記憶形成メカニズムの解明に取り組んだ。実験環境と電気ショックの関係をマウスに学習させた。そして、実験環境への暴露時に活性化するニューロンと電気ショックを与えた時に活性化するニューロンを特定し、比較した。その結果、前頭連合野においてこれらのニューロンが重なって存在することを明らかにした。また、前頭連合野は鼻周囲皮質、島皮質、および扁桃体基底外側核から投射を受けていた。前頭連合野に投射する鼻周囲皮質ニューロン、島皮質ニューロンは、それぞれ環境への暴露と電気ショックによって活性化した。前頭連合野における環境曝露に関連したArc発現は鼻周囲皮質の活動に依存し、電気ショックに関連したArc発現は島皮質および扁桃体外側核の活動に依存した。以上の結果から、前頭連合野における連合学習の形成メカニズムを明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (16件)
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