無拘束下の自由な社会行動中のラットからニューロン活動を記録し、社会行動とニューロン活動の相関を調べた。ラットの社会行動を詳しく解析するため、まず、3次元ビデオ解析システム及び、超音波発声個体の弁別法を開発した。次に、これらを用いて扁桃体のニューロン活動を解析した。その結果、扁桃体のニューロンは自身の発声と相手の発声に対して異なる応答を示すこと、個体間の空間的関係によって活動強度が異なることが明らかになった。以上の結果から、自由な社会行動において適切な社会行動の遂行に重要な情報(自身と相手の行動や自身と相手との物理的関係に関する情報)が扁桃体で処理されていることが明らかになった。
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