動物は、体液中の浸透圧やNa+濃度を一定に保つために、脳室周囲器官(CVOs)において体液状態のモニタリングを行っている。CVOsが司る体液恒常性制御機構の解明のために、CVOsに特異的に発現している分子の同定を試み、CVOsに特異的に発現していると考えられる蛋白質を同定した。また、既にCVOsで発現が確認されているNaxについて、発現している領域や細胞についての解析を行ったところ、Naxは、大脳皮質や扁桃体の神経細胞にも発現しており、シナプス後部の足場タンパク質PSD95により細胞膜での安定性が制御されていることがわかった。
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