大脳皮質を構成するニューロンは興奮性ニューロンと抑制性ニューロンの2種類からなる。抑制性ニューロンはさらに3つのグループに分類され、中でも最も大きな割合を占めるのが、パルブアルブミン陽性インターニューロンである。本研究ではパルブアルブミン陽性ニューロンの作動原理解明を目指し、パルブアルブミン陽性ニューロンがGFPを発現するトランスジェニックマウスと細胞内記録染色法を組み合わせ、どの興奮性ニューロンがパルブアルブミン陽性ニューロンに対して強く入力しているのかを明らかにした。第2-5層の興奮性ニューロンに比べ、第6層の興奮性ニューロンは有意に強くパルブアルブミン陽性ニューロンに情報を送っていた。
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