Sialic acid binding Ig-like lectin (Siglec)-Hがミクログリア特異的マーカー分子となる可能性を検討した。免疫組織化学やRT-PCRにより、Siglec-Hは、神経系でミクログリアには発現するが、脳内の常在性マクロファージや末梢のマクロファージには発現しないことを示した。さらに、Siglec-H遺伝子座へのノックインマウスを用いた解析から、Siglec-H遺伝子座のミクログリア特異的遺伝子改変への有用性を示した。また、Siglec-H欠失マウスの解析から、Siglec-Hがミクログリアの炎症性反応を抑制する可能性が示唆された。
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