本研究ではSUMO E3 ligaseであるRFPが脱ユビキチン化酵素USP7と相互作用することで、DNA損傷時におけるp53タンパク質の安定性制御を行っていることを見出した。USP7はRFPタンパク質の安定化に寄与しており、安定化したRFPがp53の386番目のリジン残基のSUMO化を触媒することが判明した。さらに、USP7およびRFPはp53の発現依存的に、UV照射に対するがん細胞のアポトーシス抵抗性を亢進させていることを明らかにした。これらの結果はUSP7およびRFPがp53の安定化を介してDNA損傷時のがん細胞の生存に寄与していることを示唆している。
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