平成26年度 ①腫瘍局所のエフェクターCD8 および CD4 T 細胞の割合 RLmale1 2x105 個を BALB/c マウスに皮内に接種し、マウス CXCR1 ペプチド投与した。マウスCXCR1 ペプチド投与ごとに、形成された RLmale1 腫瘤を切除し、フローサイトメーター前処理装置により TIL を回収した。回収された TIL について FACSCantoII により CD8 および CD4 T 細胞の割合を測定し、さらに T 細胞における活性化分子の発現を解析。解析結果から、ペプチド投与により抗腫瘍免疫応答が誘導されているかを明らかにした。
②既知抗原に対する特異的免疫応答の検出(平成 26 年度) RLmale1 は原がん遺伝子 Akt を発現し、BALB/c マウスのキラーCD8 T 細胞は MHC クラス I に提示された Akt 抗原内のペプチド pRL1a(IPGLPLSL)を認識し、腫瘍を拒絶する(Uenaka et al. JEM. 1994)。マウス CXCR1 ペプチド投与後に、pRL1a に対するキラーCD8 T 細胞の特異的免疫応答が増強されているかどうかをIFNγELISAにより明らかにした。RLmale1 2x105 個を BALB/c マウスに皮内に接種し、マウス CXCR1 ペプチド投与する。マウス CXCR1 ペプチド投与マウスおよびコントロールペプチド投与マウスそれぞれから脾臓細胞を回収し CD8 T 細胞を精製単離した。in vitroで pRL1a + 抗原提示細胞により刺激培養し、IFNγELISAを行い、がん抗原特異的応答を検出した。
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