CXCR1 ペプチドとマウス腫瘍細胞株に発現するがん抗原タンパク由来のペプチドワクチンとの併用効果の検討(平成 27 年度) 平成 26 年度計画に示してあるように、RLmale1 は原がん遺伝子 Akt を発現し、BALB/c マウスのキラーCD8 T 細胞は MHC クラス I に提示された Akt 抗原内のペプチド pRL1a(IPGLPLSL)を認識し、腫瘍を拒絶する。本年はBALB/c マウスにおいて pRL1a ペプチドワクチンモデルを構築し、マウス CXCR1ペプチドとの併用効果を検討した。 RLmale1 2x105 個を BALB/c マウスに皮内に接種し、マウスCXCR1 ペプチド投与時に pRL1a をワクチン投与した。ワクチン未接種群および接種群で腫瘍径を測定し、CXCR1 ペプチドによる Treg の腫瘍局所集積阻害効果との相乗作用を観察した。 前年度in vitroにおいてCXCR1ペプチド投与マウスの脾臓細胞においてpRL1a特異的CD8T細胞応答の成功した。本年度はその結果をサポートするCXCR1ペプチドとpRL1aペプチドワクチンとの併用による抗腫瘍応答の増強が観察された。
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