4-1BB抗体、PD-L1抗体によるγδ T細胞の副刺激を調節することでγδ T細胞の活性状態を向上させ、更に刺激活性に伴うアポトーシスを抑制することを証明できたが、細胞障害を導くIFNγやパーフォリン、グランザイムの産生能力の有意な向上は認めず、ヒト膀胱癌細胞株に対する抗腫瘍効果増強についても証明することが出来なかった。その理由として、培養3日目に最も4-1BB、PD-1を発現するγδ T細胞の割合が多かったが、10日間の培養によりその割合が減少することが考えられた。そのため培養開始初期のγδ T細胞のみを使用すれば有用性を証明できる可能性はあると考える。
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