マイクロRNAは、特定のmRNAと相補的に結合し、mRNAの分解と翻訳抑制を誘導することによって、細胞分化やガン化などに関連する多くの遺伝子の発現制御を担っている。RNA結合タンパク質Lin28は、ウリジル化酵素TUT4をプレマイクロRNAにリクルートし、RNAをポリウリジル化することで分解経路に誘導し生合成を調節する。本研究では、ウリジル化酵素の立体構造を解明し、反応機構を明らかにすることを目的とした。ヒトポリウリジル化酵素の活性部位を結晶化し、現在分解能の向上のため、結晶化条件の精密化と測定条件の最適化を行っている。低分解能のX線回折データを使った分子置換法の解析を進めている。
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