タンパク質の品質管理は,細胞の恒常性維持において重要な役割を果たしている.BAG6は折りたたみに失敗した不良タンパク質の代謝,ならびにシグナル配列をもたない一回膜貫通型タンパク質(TAタンパク質)の埋め込みに関与することが報告されていたが,それらの詳細や核内における機能については明らかにされていなかった. 本研究では,TRC35のBAG6-TRC40相互作用における重要性や,TRC40の二量体化がBAG6との相互作用に重要であることなど複合体形成のメカニズムを明らかにした.さらに,モデル核内不良タンパク質を作製し,核内タンパク質の分解メカニズムを明らかにする系を立ちあげた.
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