本研究では、細胞機能を光刺激で操作する系を確立するため、K+チャネル(KcsA)を改変し、光駆動型のK+チャネルやCa2+チャネルを創製することを目的とした。1)KcsAチャネルの活性制御に重要な細胞内領域を光感受性LOVドメインに置換した変異体では、リンカーの長さに応じて活性が変化し、35アミノ酸残基のリンカーを持つ変異体は青色光照射下と比べて暗所で高い活性を示した。2)KcsAチャネルの細胞内領域による活性制御では、E146の荷電状態が最も活性に影響を与えていることがわかった。3) KcsAチャネルのフィルター部位への変異導入により、Ca2+透過性へ改変することができた。
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