今後の研究の推進方策 |
スクリーニングにより同定された因子の解析を、LE-TGN経路に関わる因子を中心に行う。具体的には、レトロマー複合体のVps5とVps17がPS以外の脂質(PE, PI, PA等)と結合するかを、Liposome flotation assayにより調べる。また、Vps5とVps17はチューブ構造を形成することが知られているため、形成されたチューブ構造にPSが多く分布しているかをin vitro tubulation assayにより解析する。また、PSとの結合が低下したVps5,Vps17変異体を用いて、in vivoにおけるCPY分泌、細胞内PSの局在への影響を調べる。 当初の計画では、次年度、PS局在に異常が生じる変異株のスクリーニングを必須遺伝子に対して行うことを予定していたが、酵母遺伝子欠損株セットを用いた非必須遺伝子に対して行ったスクリーニングにより、興味深い因子が得られたため、そちらの解析を優先して進めていくことに変更した。
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