内在性ERdj5と小胞体カルシウムポンプSERCA2がジスルフィド結合を介してSERCA2ポンプの機能を制御していることを見出した。ERdj5自身が小胞体内腔のカルシウム濃度に応じて、オリゴマーを形成し、SERCA2との結合・解離が小胞体のカルシウム濃度に依存していることを証明した。また、コラーゲンの蓄積がオートファジーの阻害によって顕著に蓄積し、細胞死の原因になることをつきとめた。特に肝星細胞では小胞体ストレス依存的な細胞死が引き起こされ、このことは肝硬変の治療法に応用できる知見であった(K.Kawasaki, R.Ushioda et al. 2015 J. Biol. Chem. )。
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