(1) マウスを用いて、生殖細胞の雄性分化(性的に未分化な生殖細胞が精子を作る生殖細胞へ分化する発生過程)の分子機構をRNA結合タンパク質、Nanos2に着目し解析した。その結果、Nanos2は同じくRNA結合タンパク質であるDazlと標的RNAに対する拮抗作用を有すること、また、雄性分化にはNanos2によるDazlの抑制が重要であることを明らかにした。 (2) 卵形成における遺伝子Aに着目し、以下の点を明らかにした。(1) 卵形成過程において遺伝子Aは転写後抑制を受ける。(2) この転写後抑制は遺伝子Aの3'UTRを介する。(3) この制御が破綻すると、一回の出産における産子数が減少する。
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