脊椎動物における消化ホルモンCCK/ガストリンのホヤ同族体であるcioninやcionin受容体の発現を幼生から成体まで解析した。cionin受容体遺伝子プロモータ―下で蛍光タンパクを発現させる実験より、幼生の運動神経及び神経索に発現が認められた。さらにトランスジェニック個体による解析から、cionin受容体がコリン作動性神経に発現していることが示唆された。一方、成体においてはcionin ペプチドが主に中枢神経に発現しており、受容体は中枢神経の他に消化管に認められた。Cionin は中枢神経において神経伝達物質もしくは神経修飾物質として作用すると共に、消化管で機能することが示唆された。
|