ロドプシンと錐体視物質の性質の違いが視細胞の光応答特性に果たす役割について検証する為、ニワトリ緑色感受性錐体視物質がロドプシン遺伝子座に導入されたノックインマウス視細胞を電気生理学的に調べた。その結果、ホモ体視細胞では野生型に対して有意なノイズの増大が観察された。次に、ヤツメウナギ網膜の桿体・錐体視細胞から光応答を測定した結果、桿体視細胞は錐体視細胞に比べ、約30倍光感度が高いことが分かった。さらに、暗所視にかかわる視物質の分子的基盤を検証する為、錐体視物質変異体がアカハライモリ網膜に発現するトランスジェニック個体を作成し、解析を行っている。
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