環境DNA技術を適応した、マラウイ湖シクリッド魚類群集の多様性把握手法の確立を目指した。研究開始早々に同所的に生息する103魚種を入手し、D-loop領域およびITS領域の配列情報を得た。D-loop領域を対象にしたユニバーサルな環境DNAプライマーを作成し、魚類由来の環境DNA採集方法を確立した。シクリッド魚類の組成や多様性が異なるマラウイ湖6地域12地点で採水・濾過を行い、DNA抽出を終えた。D-loop領域のDNA配列における種間変異が想定外に乏しかったため、ITS領域を対象としたプライマーの再設計が進行中である。
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