研究課題
若手研究(B)
オランウータンの前肢の筋骨格モデル作成のために必要な解剖学的、運動学的データの収集を行った。肘関節においては屈筋の最大発揮筋力が伸筋よりも優位であると推測された。回内-回外可動域は156.7°(回内域: 79.3°, 回外域: 77.4°)であった。垂直木登り時の前肢の支持期後半においては、肘関節の角度はほとんど変わらないにもかかわらず、肩関節は屈曲していることが観察された。これらのデータは限られたサンプル数から得られた結果であるが、今後オランウータンの筋骨格モデル作成に有用な情報となる。
生物学、人類学、自然人類学