植物における突然変異育種法は、放射線による突然変異体から目的の特性を示すものを探すため、新品種を同定するまでに長い年月が必要となる。その長い期間を大幅に短縮するためには、正確な突然変異を目的遺伝子のみに誘導できることが必要である。本研究は、TALENおよびCRISPR/Cas9システムによるゲノム編集技術を利用し、トマトやイチゴの新しい育種法への応用を図ることを目的として行った。その結果、トマトにおいて、1~3塩基の欠損変異が導入されたカルスおよびシュートが観察された。また、イチゴにおいては、RNAi法を用いることにより、MYB10およびMYB1が花托の着色に関与していることを明らかにした。
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