花の色は、色素による色彩に加え、花弁表皮細胞の形態によっても決定されている。本研究では、キンギョソウで報告されている花弁表皮細胞関連遺伝子と相同の遺伝子をトレニアから単離し(TfMYBML1~3)、局在解析などの遺伝子機能解析を行った。その結果、TfMYBML1は影響は与えず、TfMYBML2とTfMYBML3は唇弁部の表皮細胞の形態にわずかに影響を及ぼす転写因子であることが示された。特に、TfMYBML3は、ブロッチ部の表皮細胞の形態を主に制御する転写因子であることが示された。以上のことから、TfMYBML1と2はトレニアの花弁表皮細胞の形態を制御する主因子ではないことが明らかとなった。
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