リンドウの栽培では、リンドウこぶ症(茎や根で腫瘍状組織が形成される病気)が問題となっている。本研究では、リンドウこぶ症関連ウイルスがコードする、こぶ症様の症状を誘導するタンパク質GK32の作用機構の解明を目指した。遺伝子発現解析から、GK32タンパク質が木部分化の制御経路を活性化することを示唆する結果を得た。また、蛍光タンパク質融合GK32タンパク質が、核内で顆粒状の構造をとり、核小体に局在するNucleolinや、mRNAスプライシング関連因子群と共局在することを示した。酵母ツーハイブリッド法を用い、GK32タンパク質と結合するタンパク質の候補を複数(リボソームタンパク質など)単離した。
|