ウイロイドは246から401塩基の一本鎖環状RNAからなる最小の病原体である。ウイロイドの種子伝染パターンを解明するためにin situ hybridization法を用いてペチュニアの花芽形成から種子形成に至るまでにおけるジャガイモやせいもウイロイド(PSTVd)の感染分布を明らかにした。その結果、PSTVdは胚のうまたは花粉を通じて胚に間接的に侵入することによって次世代組織に感染することが判明した。これらの成果から、PSTVdは胚発生中に直接的に胚へ侵入するのではなく、細胞胚発生前に胚のうまたは花粉に侵入する間接侵入することが示された。
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