サブサハラアフリカに分布する強風化土壌では、土壌リンの多くはFe・Al酸化物と結合した通常の植物が利用できない形態(=難溶性リン)で存在する。本研究では、この難溶性リンを効率的に利用可能な植物として注目を浴びている、White lupinを始めとした3種のマメ科作物を対象に、タンザニアに分布する熱帯強風化土壌を用いてポット試験を行い、根圏土壌における難溶性リンの可給化能を評価し、その特性を解明した。この結果、White lupinのみが難溶性無機態リンを多く可給化すること等を解明し、難溶性リン可給化技術の開発に必要な知見が得られた。
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