バイオマス等の再生可能な資源を有用な化学物質に変換する微生物プラットフォームの開発を目指し、大腸菌や酵母といった汎用微生物宿主に代わりうる糸状菌宿主開発に取り組んだ。特に植物テルペノイド化合物の生産系構築に焦点を絞り、その一環として、微細藻類由来のテルペノイド化合物であるボツリオコッセンの生合成経路を組み込んだ糸状菌を作製した。コドンを宿主に最適化した生合成遺伝子を導入することで、ボツリオコッセン生産の検出に成功した。前駆体供給経路の改変も進めており、両者を組み合わせることで、さらなる生産性向上が期待できる。
|