Apolipoprotein A-I(apoA-I)変異体を環境感受性プローブPOLARIC-maleimideにより標識することでapoA-I-POLARICを作製した。ApoA-I-POLARICの蛍光強度変化により炎症反応に関わるヒトマクロファージ培養細胞によるHDL形成を簡便に評価することに成功した。さらに、apoA-I-POLARICとインキュベートした細胞を共焦点顕微鏡観察することで、細胞内でのHDL形成の可視化が可能であることが示された。今後、本方法を応用することで、細胞内でのHDL形成と炎症反応の連関のさらなる解明が期待される。
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