JuglorubinはStreptomyces sp.より単離された赤色イオン性有機色素である。Juglorubinの推定生合成経路は、同じ菌より単離された天然物juglomycin Cからjuglocombin Aを経由する経路である。Juglorubinの構造は、誘導体のX線結晶構造解析により決定されているが、絶対立体配置は決定されていない。またjuglocombin Aの絶対立体配置も未決定である。本研究ではこの推定生合成経路に基づきjuglomycin Cからjuglocombin Aとjuglorubinを全合成し、未解明である相対及び絶対立体配置を含めた構造の確定を目指した。
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