申請者らはこれまで、活性化したダイオキシン受容体(アリール炭化水素受容体、AhR)をダイオキシン応答配列を含むオリゴヌクレオチドプローブを用いて定量的に検出できる簡易測定法ELISAを開発している。本研究では、これをさらに改良してより簡便に農水産物中のダイオキシン類を測定することを試みた。残念ながら、研究期間中に公定法と改良ELISA法の比較検討に至らなかったが、エビのダイオキシン類を公定法により測定した結果、外国産エビの1検体で他の2検体と比較しておよそ10倍の高濃度のダイオキシン類が検出されたことから、市場や加工段階での簡易測定法の開発が望ましいと考えられる。
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