サガラメ脂溶性画分から有効成分としてフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)が単離・同定された。腸管モデル細胞のCaco-2細胞を用いて透過を確認したところ、透過率は褐藻抽出物で3~17 %程度、精製フロロタンニン2種で約30 %であった。フロロタンニン(Pt)は花粉症モデル、食物アレルギーモデルに対してともに有効性を示し、その効果は免疫調節に起因していることが示唆された。さらに、Ptの脱顆粒抑制機序を調べるため、プロテインキナーゼCα発現に対する影響を調べたが、抑制は認められなかった。また、フコキサンチンにも、in vivo、in vitro試験いずれにおいても、抗アレルギー性が確認された。
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