研究課題
若手研究(B)
本研究では、摘果実験の手法により、当年枝上の幼果の除去が翌年の新梢伸長と開花に及ぼす影響を明らかにすること、また、ハイイロチョッキリの枝切り行動と二年成ブナ科樹種の繁殖特性の関係を解明することを目的とした。摘果の効果については個体差が大きく、今後のさらなる検討の必要性が示された。ハイイロチョッキリによる被害の程度と二年成ブナ科樹種の繁殖特性には明瞭な対応関係がみられ、カシ類の隔年結果にはハイイロチョッキリの枝切り行動による損失を低減する効果がある可能性が示唆された。
植物生態学