Eucalyptus camaldulensis(ユーカリ)は、酸性土壌で問題となるアルミニウム害に強い耐性を示し、根に新規のアルミニウム無毒化物質エノテインBを含む。(1)根にエノテインBを多く含む樹木ほどアルミニウム耐性が高い。(2)エノテインBと結合したアルミニウムは、植物にとって無毒である。(3)エノテインBは、有機酸が競合した状態でもアルミニウムと結合し、他の金属よりもアルミニウムと優先的に結合する。以上の結果から、根内でエノテインBがアルミニウムと結合してアルミニウムを無毒化することで、ユーカリのアルミニウム耐性に寄与していると考えられた。
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