クドアのトランスクリプトーム解析により新規遺伝子情報を取得した。伸長因子1αは糞線虫と,熱ショックタンパク質83はウズムシと最も近縁であった。胞子の酵素活性は,ロイシンアリルアミダーゼ,酸性フォスファターゼおよびナフトール-AS-BI-フォスフォヒドロラーゼ陽性であった。抗クドアモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ2株を得た。これらの抗体はシスト内あるいは分泌タンパク質を認識した。クドアのミトコンドリア様DNAのPCR-制限酵素断片長多型解析により,4つの遺伝子型が認められた。32検体の遺伝子型の解析の結果,国内には全遺伝子型が,海外株では単一の遺伝子型のみ認められた。
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